お知らせ
趣旨と目的

IBARAKI TECH PLANTER(茨城テックプランター)は数多くの研究機関が集積している茨城県で、新たな産業を創出しうる科学技術やビジネスシーズを発掘するプログラムです。また教育機関との連携をはかり、次世代の起業家や研究者の育成にも取り組みます。情熱をもって茨城県から世界を変えようとするチームを共に発掘・育成することを目的に「第7回茨城テックグランプリ」を開催します。

対象

リアルテック領域(ものづくり、ロボティクス、モビリティ、IoT、人工知能、素材、バイオ、医療、ヘルスケア、食、農業、海洋開発、資源、環境、エネルギーなど)の技術シーズをもとに世界を変えたい、世の中をよくしたいという構想を持ち、創業あるいは新事業展開の意志がある方

※個人、チームどちらでの参加も可。法人に設立前も可。既に法人になっている場合でも設立年数の制限なし。

募集期間

2023年3月1日〜2023年9月22日

応募方法

こちらからリバネスIDにアクセスし、エントリーフォームへの入力を行なって応募してください。

審査基準

株式会社リバネスおよびパートナー企業によって構成される審査員により、以下の各項目により審査します。

1. 新規性
2. 実現可能性
3. 世界を変えそうか
4. パッション
表彰

最優秀賞…1件

企業賞 …数件を予定

問い合わせ先

株式会社リバネス
〒162-0822 東京都新宿区 下宮比町1-4 飯田橋御幸ビル5階
(担当:西村・川名)
電話: 03-5227-4198 Mail:[email protected]

主催
株式会社リバネス
地域開発パートナー
NOK株式会社
THK株式会社
株式会社フォーカスシステムズ
株式会社みずほ銀行
株式会社𠮷野家
協力
株式会社グローカリンク
リアルテックホールディングス株式会社
後援
茨城県
茨城大学
茨城工業高等専門学校
高エネルギー加速器研究機構
筑波大学
筑波技術大学
日本原子力研究開発機構
物質・材料研究機構

応募からの流れ

3月1日(木)エントリー開始

こちらからリバネスIDにアクセスし、エントリーフォームへの入力を行なって応募してください。エントリーについてご質問等ある場合、個別にご相談の機会(お電話、オンラインミーティング等)を設けることも可能です。お気軽にお問い合わせください。

9月22日 1次選考:書類審査

9月22日(金)までに提出された内容にもとづき、書類審査を行います。書類審査では、チーム、技術、パッション、将来構想などについての情報をwebフォームおよび動画にて提出していただきます。申請者全員に、審査結果をお知らせするとともに、応募内容に対するフィードバックを行います。

ファイナリストへの通達/WEBアップ

書類審査を通過した茨城テックプラングランプリのファイナリストを対象に、プレゼンテーションのブラッシュアップを目的とした面談を実施します。また、パートナーとの事業相談や連携先開拓を目的とした面談を設定可能です。

11月4日(土)第7回茨城テックプラングランプリ

株式会社リバネスおよびパートナー企業が審査員をつとめ、7分間のプレゼンテーションおよび7分間の質疑応答を行います。グランプリはセミクローズドにて開催し、出場者およびパートナー企業が参加します。

第6回茨城テックプラングランプリの様子

受賞結果等はこちら

グランプリ概要

グランプリ名 第7回茨城テックプラングランプリ
場 所 つくば国際会議場 中ホール200
開催日時 2023年11月4日(土)13:00-19:00
参加対象 ファイナリスト、パートナー企業、アカデミアの研究者、学生、中高生など

当日のタイムライン

12:30-13:00 開場
13:00-13:25 主催者挨拶
13:25-13:45 基調講演
13:45-14:30 ファイナリストプレゼン①〜③
14:30-14:40 休憩
14:40-15:25 ファイナリストプレゼン④〜⑥
15:25-15:35 休憩
15:35-16:20 ファイナリストプレゼン⑦〜⑨
16:20-17:20 ライトニングトーク・ポスターセッション
17:20-18:20 表彰式/閉会式
18:30-19:00 情報交換会

審査員

株式会社リバネス
代表取締役社長COO
髙橋 修一郎

設立時からリバネスに参画し、アグリ事業などの立ち上げを行う。大学院修了後は東京大学教員として研究活動を続ける一方でリバネスの研究所を立ち上げ、研究開発事業の基盤を構築した。さらに独自の研究助成「リバネス研究費」のビジネスモデルを考案し、産業界・アカデミア・教育界を巻き込んだオープン・イノベーション・プロジェクトを仕掛ける。2010年より代表取締役に就任。茨城県出身。

NOKグループ ユニマテック株式会社
代表取締役 社長執行役員
菊地 洋昭

1987年NOK株式会社に入社。1999年より同社の材料開発本部材料研究部で研究に従事し、2002年高分子への気体の透過、溶解の分子シミュレーションによる研究で博士取得。2004年より材料技術部で部長を務め、ゴム材料、接着剤などの開発を指揮。その後、2012年よりユニマテック株式会社の執行役員を務め、2014年に常務執行役員を経て、2015年より代表取締役社長に就任、現在に至る。

THK株式会社
産業機器統括本部 営業本部 東日本第一営業統括部 日立支店 営業課 課長
中島 幸司

1996年THK株式会社入社。理系出身。営業職で社会人をスタート、人事部門を経て、2006年に日立支店営業課に異動。中小から大手企業、あらゆる業界のお客様に対し、直動システム(直線運動部の「ころがり化」)の提案、販売を行っています。製品群は、ロボット、走行台車、部品予兆検知、地震対策の免震など多岐にわたります。現在はマネージャーとして、茨城県全域、周辺県の一部を見ています。

株式会社フォーカスシステムズ
管理本部 経理部長
山根 勝彦

印刷会社および税理士事務所での経験を積んだ後、2008年に株式会社フォーカスシステムズに入社。現在、同社の経理部長として、税務調査、会計監査、財務戦略、およびM&Aを統括し、企業の財務健全性を維持している。2023年7月には、同社の子会社である株式会社フォーカスインキュベートの取締役に就任し、課題解決につながる長期研究開発型ベンチャー企業の投資育成と社会実装を推進している。

株式会社みずほ銀行
イノベーション企業支援部 調査役
小島 知英

2007年みずほ銀行入行。東京・大阪の営業部店で中堅中小企業から大企業営業を経験。理系出身としてものづくり企業への支援に関心が強く、2012年社内公募で製造業向け新規事業開発アドバイザリーを行う部署に異動。事業開発支援や新しいものづくりのプロセスを探索する過程で、世界の社会課題解決を目指すスタートアップの熱量や使命感に魅了され、2018年現部署へ異動。現在は、大学発スタートアップを始めとしたディープテック企業への資金供給や成長支援に奮闘中。

株式会社𠮷野家
未来創造研究所 未来施設・設計 課長
八重樫 路孝

1999年株式会社吉野家入社。2015年に吉野家未来創造研究所へ配属となり、吉野家の新フォーマット開発に従事。営業部門にて東北や北関東のマネジャーを務めたのち、2021年より再び未来創造研究所へ。現在は、飲食業の再定義を目指して、飲食店におけるテクノロジーの活用や、スマート物流の実証実験等を推進。

株式会社グローカリンク
取締役
長谷川 和宏

東京都立大学大学院工学研究科修了(工学修士)。ベンチャー企業の立ち上げ、事業化、拡大を経験。また、墨田区の町工場3500社を訪問し、多数の町工場ネットワークも有するなど、試作・量産化の支援なども実施。グローカリンクでは、40社以上への投資育成、インキュベーション施設センターオブガレージの立ち上げに関わる。株式会社リバネス執行役員CHO、リアルテックファンド グロースマネージャーを兼務。

リアルテックホールディングス株式会社
グロースマネージャー
室賀 文治

法政大学工学部を卒業。証券会社を経て2000年よりベンチャーキャピタルの各種業務を経験。2015年にユーグレナにてリアルテックファンドの設立に貢献。現在は業務執行役としてファンド運営の全般を担当。VC時代には、ユーグレナの投資担当者として社外取締役を担当し、同社の上場に貢献。

茨城県
産業戦略部技術振興局技術革新課 課長
宇都宮 隆広

1998年3月まで筑波大学大学院工学研究科に在籍し、同年4月に茨城県庁に入庁。入庁後は、企業誘致や地域振興などの業務に従事するほか、国土交通省への出向も経験。昨年度までの3年間は公益財団法人いばらき中小企業グローバル推進機構の事務局長として、県内中小企業の海外展開等支援業務にも従事。この4月から産業戦略部技術振興局技術革新課長に就任。

基調講演

講演タイトル「株式会社Hundred Semiconductorsの1年間:挑戦と成長」
株式会社Hundred Semiconductors 代表取締役
居村 史人
(第6回茨城テックプラングランプリ 最優秀賞受賞)

ハイテク産業である半導体産業の巨大投資の問題の解決を目指し、クリーンルームの要らない超小型半導体製造エコシステムであるミニマルファブを用いて、顧客・社会ニーズに柔軟に対応し、必要な時に必要なだけ、半導体デバイスを提供するというプランのもと、2022年茨城テックプランターに参加。第6回茨城テックプラングランプリにて最優秀賞を受賞し、その後2022年12月5日に代表取締役として株式会社 Hundred Semiconductors を設立。事業化に向けた挑戦を続けている。

ファイナリスト

マイキューテック株式会社
【発表者】山本洋平
マイクロ球体化技術による革新材料創出:KeraQ(ケラキュー)

合成ポリマーや天然ポリマーをマイクロ球体化する技術で、化粧品や医薬品、光学部品分野へ展開。天然成分ケラチンからなる球体(KeraQ)の発毛・育毛効果を用いた、副作用のない安心な育毛剤を実現します。

  • フォーカスシステムズ賞
有限会社 高度技術研究所
【発表者】清水 勲
RIH超解像レーザ顕微鏡の開発

いままで見えなかったものが見える。従来型顕微鏡(共焦点顕微鏡、電子顕微鏡など)で不得意であった100nm以下の細胞、検体を染色レスで超解像・広視野・遠隔場・実時間の同時観察ができる技術である。

  • リアルテックファンド賞
C-STAR
【発表者】大石修士 / 産業技術総合研究所
汎用カメラによる位置推定とその応用

自動運転等で中核となる位置推定技術を,カメラを用いて実現する.位置推定にはLiDARのような専用・高価なセンサが用いられてきたが,汎用・低廉なカメラで代替することで,個人が日常的に利用可能な生活支援サービスの創出を目指す.

ゲタポン
【発表者】阿部 一英 / 日本原子力研究開発機構
省エネ、省スペース!超高真空ゲッターポンプ

チタンのゲッター性能を活かし、大型真空ポンプ不要で超高真空を実現。これに加え、省エネ・省スペースで超高真空を必要とする半導体製造を代表とする産業装置性能向上やマテリアル開発等の研究分野に幅広く貢献する

  • 最優秀賞
Self-Timed-Pipeliners(STPs)
【発表者】三宮秀次 / 筑波大学
IoT向け省電力高性能なFPGA回路構成技術

高度なIoTデバイスに不可欠な高い電力対性能効率の実現に適した、真に処理中の回路のみが駆動される自己同期型パイプライン(STP)を、入手性の高い商用FPGA上に効率的に実現する技術の社会実装を目指す。

Plant Speak
【発表者】木下奈都子 / 筑波大学
ナノセンサー植物で実現する精密農業

非侵襲的かつ自動的に害虫被害を検出でき、経験と視力に頼らず自動的にデジタル化する基盤技術である。リモートワークの推進や温暖化によって経験知のみでは対処しきれない状態への対策としても活用できる。

高分子精密創薬
【発表者】甲田 優太 / 筑波大学
創薬の新時代を切り拓く高分子精密創薬化学

アミノ酸などの内在性物質が様々な薬理活性を示すことが報告されているが、医薬品としてはほとんど承認されていない。本技術は、アミノ酸によりがんや難病疾患の治療を可能にする創薬技術を提供する。

  • NOK Dream Journey賞
ハイブリッドコンポスト
【発表者】渡辺 翔史 / 茨城大学
高機能馬糞堆肥を用いた循環型ハイブリッドコンポスト

県内の馬糞を独自技術によりアンモニア臭がせず、従来堆肥と比較し、利便性の高いコンポストを開発。本取組では県内に未だ多く存在している未利用資源と本製品を混合し、利用を促進させることで持続的農業実現を目指す。

Smart Caxture(スマートキャクスチャー)
【発表者】佐々木 信 / 筑波大学・NIMS
途上国・被災地を救うポータブル血液浄化装置の実現

血中老廃物を吸着により除去する技術を基盤とし、ポータブル血液浄化装置の実現を目指す。現行の血液透析とは異なり大量の水を必要としないため、途上国や被災地といった水不足の状況下でも腎不全治療が可能となる。

  • みずほ銀行賞
  • グローカリンク賞

ライトニングトーク(当日はポスターも設置)

チーム名 テーマ名 発表者所属 発表者氏名
実験装置製作部門 『ワイヤレスなのに電池交換不要』な計測システム 筑波大学 小川泰平
筑波大学 システム情報系 公共イノベーション研究室 AED で救える命を救うプロジェクト 筑波大学大学院 宗野桂太
N-PRO 看護師の暗黙技術を解き明かすエスノグラフィー 筑波大学大学院 小倉円香