― 2021年 ―

2021年度のエントリーは締め切りました

お知らせ
趣旨と目的

IBARAKI TECH PLANTER(茨城テックプランター)は数多くの研究機関が集積している茨城県で、新たな産業を創出しうる科学技術やビジネスシーズを発掘するプログラムです。また教育機関との連携をはかり、次世代の起業家や研究者の育成にも取り組みます。情熱をもって茨城県から世界を変えようとするチームを共に発掘・育成することを目的に「第5回茨城テックグランプリ」を開催します。

対象

リアルテック領域(ものづくり、ロボティクス、モビリティ、IoT、人工知能、素材、バイオ、医療、ヘルスケア、食、農業、海洋開発、資源、環境、エネルギーなど)の技術シーズをもとに世界を変えたい、世の中をよくしたいという構想を持ち、創業あるいは新事業展開の意志がある方

※個人、チームどちらでの参加も可。法人に設立前も可。既に法人になっている場合でも設立年数の制限なし。

募集期間

2021年7月1日〜2021年9月24日

応募方法

こちらからリバネスIDにアクセスし、エントリーフォームへの入力を行なって応募してください。

審査基準

株式会社リバネスおよびパートナー企業によって構成される審査員により、以下の各項目により審査します。

1. 新規性
2. 実現可能性
3. 世界を変えそうか
4. パッション
表彰

最優秀賞…1件

企業賞 …数件を予定

問い合わせ先

株式会社リバネス
〒162-0822 東京都新宿区 下宮比町1-4 飯田橋御幸ビル5階
(担当:西村・川名)
電話: 03-5227-4198 Mail:[email protected]

主催
株式会社リバネス
地域開発パートナー
アサヒ飲料株式会社
興和オプトロニクス株式会社
株式会社日立製作所
株式会社日立製作所
株式会社フォーカスシステムズ
株式会社フォーカスシステムズ
マルハニチロ株式会社
NOK株式会社
ユニマテック株式会社
協力
リアルテックホールディングス株式会社
後援
茨城県
茨城大学
茨城工業高等専門学校
高エネルギー加速器研究機構
筑波大学
筑波技術大学
日本原子力研究開発機構
物質・材料研究機構

応募からの流れ

7月1日(水)エントリー開始

こちらからリバネスIDにアクセスし、エントリーフォームへの入力を行なって応募してください。エントリーについてご質問等ある場合、個別にご相談の機会(お電話、オンラインミーティング等)を設けることも可能です。お気軽にお問い合わせください。

9月24日 1次選考:書類審査

9月24日(金)までに提出された内容にもとづき、書類審査を行います。書類審査では、チーム、技術、パッション、将来構想などについての情報をwebフォームおよび動画にて提出していただきます。申請者全員に、審査結果をお知らせするとともに、応募内容に対するフィードバックを行います。また、プレゼンテーション審査に向けた個別面談(オンラインも可)を希望者に対して実施します。

10月11日 ファイナリストへの通達/10月18日 WEBアップ

書類審査を通過した希望者に対し、最終選考会に向けたプレゼンテーションのブラッシュアップを目的とした面談を実施します。また、パートナーとの事業相談や連携先開拓を目的とした面談を設定可能です。

11月6日(土)第5回茨城テックプラングランプリ 最終選考会

株式会社リバネスおよびパートナー企業が審査員つとめ、7分間のプレゼンテーションおよび7分間の質疑応答を行います。最終選考会はセミクローズドにて開催し、出場者およびパートナー企業のみが参加します。審査終了後、表彰式を行います。

【参考】第3回茨城テックプラングランプリの様子

グランプリ概要

グランプリ名 第5回茨城テックプラングランプリ
場 所 つくば国際会議場(〒305-0032 茨城県つくば市竹園2丁目20−3)
開催日時 2021年11月6日(土)13:00-19:00
参加対象 ファイナリスト、パートナー企業、アカデミアの研究者、学生、中高生など

当日のタイムライン

12:30-13:00 開場
13:00-13:25 主催者挨拶
13:25-13:45 基調講演
13:45-14:30 最終選考プレゼン①〜③
14:30-14:40 休憩
14:40-15:25 最終選考プレゼン④〜⑥
15:25-15:35 休憩
15:35-16:20 最終選考プレゼン⑦〜⑨
16:20-17:20 ライトニングトーク・ポスターセッション
17:20-18:20 表彰式/閉会式
18:30-19:00 情報交換会

審査員

株式会社リバネス
代表取締役
髙橋 修一郎

設立時からリバネスに参画し、アグリ事業などの立ち上げを行う。大学院修了後は東京大学教員として研究活動を続ける一方でリバネスの研究所を立ち上げ、研究開発事業の基盤を構築した。さらに独自の研究助成「リバネス研究費」のビジネスモデルを考案し、産業界・アカデミア・教育界を巻き込んだオープン・イノベーション・プロジェクトを仕掛ける。2010年より代表取締役に就任。茨城県出身。

アサヒ飲料株式会社
執行役員 研究開発本部長
安部 寛

九州大学農学部食糧化学工学科卒。1989年アサヒビール入社。飲料食品研究所や明石工場製造部で、新商品の 開発と工場現場での生産管理に従事する。業界初の炭酸飲料無菌充填システムの導入に成功する。その後、技術 研究所長、富士山工場長として技術開発力と生産力向上に注力する。2017年より執行役員に就任し、生産部長、 明石工場長を経て、2020年より研究開発本部長に就任。

株式会社日立製作所
研究開発グループ 技師長
山田 真治

同社の研究開発グループで、材料、電池、エレクトロニクス、量子応用技術、再生医療、脳科学などに関わる研究開発をマネジメント。また、基礎研究センタ長として、2016年に東大、京大、北大、および翌年に神戸医療産業都市との共同研究拠点を開設し、社会課題解決をめざしたオープンイノベーションを推進。現在、CREST「革新的量子技術基盤」の領域アドバイザーや光科学イノベーションセンター(東北放射光施設)の評議員なども務める。

株式会社フォーカスシステムズ
ITイノベーション事業本部 事業推進事業部
ビジネスクリエーション部 課長
中村 和人

1999年 株式会社フォーカスシステムズ入社。インフラ系システムエンジニアを経て、2018年より同社新事業創造に取り組み、大学との共同研究、ベンチャー支援、自社製品を使用した実証実験などに関わる。直近では第3回茨城テックプラングランプリで企業賞を進呈した、産業技術総合研究所の研究分担者として、日本医療研究開発機構のウイルス等感染症対策技術開発事業に参画。現在は、滋賀県近未来技術等社会実装推進事業に採択された実証実験を推進中。

マルハニチロ株式会社
事業企画部 課長役
御手洗 誠

2002年に入社後、中央研究所にて水産未利用資源の有効利用、機能性食品素材や再生医療材料の研究開発に取り組む。その後、マーケティングや経営企画業務に携わり、現部署では新規事業開発を担当。2018年に早稲田大学大学院経営管理研究科を修了。

NOKグループ ユニマテック株式会社
営業企画部 部長
金賀 淳

1997年NOKグループに入社。日本メクトロン株式会社に所属し、開発部門にて合成ゴムや含フッ素化合物の製品開発に従事。2002年、同社の化学品部門が分離独立したユニマテック株式会社に所属し、機能性材料の開発に従事。 その後、ドイツへの赴任、アメリカへの赴任を経て、2017年より現職。

リアルテックホールディングス株式会社
グロースマネージャー
小正 瑞季

2008年に慶應義塾大学大学院(バイオインフォマティクス専攻)修了後、大手金融機関を経て、2015年にリアルテックファンドへ参画し、月面輸送船、超小型衛星、アバターロボット、食料生産技術、資源再生技術など人類の宇宙への生存圏拡大に不可欠な技術を持つベンチャーを幅広く支援。2020年にJAXAらと共に地球と宇宙の食の課題解決を目指す一般社団法人SPACE FOODSPHEREを創設し、代表を務める。

茨城県
産業戦略部技術振興局技術革新課長
今泉 達夫

1993年茨城県庁に入庁以来、主に地域振興などの企画部門に従事するほか、少子化対策、結婚支援対策にも従事。2017~2018年には那珂市に企画部長として派遣され市町村の実務を学ぶ。2010~2014年には、まだ黎明期であったTX沿線の企業誘致やまちづくり、PR業務に従事し、コストコ誘致等を担当。この4月から産業戦略部技術振興局技術革新課長に就任。

基調講演

講演タイトル「レアメタルが永遠に循環する社会をめざして」
株式会社エマルションフローテクノロジーズ 取締役 CTO
長縄 弘親
(第4回茨城テックプラングランプリ 最優秀賞受賞)

1989年に東京理科大学大学院博士課程修了後、フランス国立原子科学技術研究所を経て日本原子力研究所に入所。30年以上にわたり元素分離に関する研究に従事し、レアメタルの高精度抽出を可能にするコア技術「エマルションフロー」を創出。2020年度の茨城テックプランターでの最優秀賞をきっかけに自らによる社会実装を決意し、株式会社エマルションフローテクノロジーズを設立した。

最終選考会ファイナリスト

ニューリット
【発表者】竹原 繭子 / 筑波大学
脳活動に着目した認知機能評価システムの開発とその臨床応用

脳と機械を直結するBrain-Machine Interfaceの実用化を目指す。これまで注意の高まりを反映する頭皮上脳波成分を仮想的なスイッチとして即時検出する技術の試作開発と臨床評価を進めてきた。今後はこの技術を、高齢者の認知症の早期発見と予防、脳卒中後に意識が不明な患者さんの診断などに応用したいと考えている。

  • 最優秀賞
  • マルハニチロ賞
未来熱電能
【発表者】森 孝雄 / 物質・材料研究機構
熱電デバイスの事業化

身の回りにあふれている「熱」を有用な「電気」に変換する熱電デバイスの事業化にドリームチームで取り組んでいる。熱電材料は、温度計、ペルチェ温調デバイスとしてすでに社会に普及しているが、熱電変換能力の向上及び希少元素を使わない構成の研究で熱電デバイスとしての早期実用化を目指している。

  • NOKグループ ユニマテック賞
Qolo株式会社
【発表者】江口 洋丞
立ち上がる車いすの開発と社会実装

立ち上がることが難しい車いす使用者(下肢機能障害者)に、立つ選択肢を提供する製品を開発、上市する。座り続けることによる骨密度低下や褥瘡などの健康問題を解消し、立つことが前提の世界で自分の手や目で直接世界に触れる自由を通じ、雇用、家事、余暇での自己実現と健康寿命延伸を目指す。

  • 日立製作所賞
Robotic Imitator
【発表者】境野 翔 / 筑波大学
ハプティクスを用いた模倣学習によるロボットによる高速汎用物体操作

バリ取り、組立作業、食品や農作物のピッキングなど、人間には容易でも機械化困難なタスクに共通することは、事前に形状や剛性等をモデル化できない未知物体を操作することです。ハプティクス(力触覚)技術と深層学習を用いてロボットに人間の物体操作技能を模倣させる方策を提案します。

  • 興和オプトロニクス賞
BioMaKC
【発表者】川西 邦夫 / 筑波大学
糖鎖医学と病理学の融合による透析腎癌の新規バイオマーカー開発

国内に34万人、世界で約400万人存在する透析患者に固有の腎細胞癌(ACD-RCC)に特異的な糖鎖変化を発見した。ACD-RCCは透析年数に応じて患者に必発する非遺伝性の腎嚢胞(後天性嚢胞腎)を母地とする癌で、通常の腎臓癌の15倍の罹患率を示す。ACD-RCCは画像診断が困難であり、発見した糖鎖構造をマーカーとして診断に活用したい。

チェスナットポーク
【発表者】李 俊佑 / 東京大学
栗食品産廃殻の再利用と抗生物質無添加飼料を用いた環境調和型の栗豚モデルの開発

茨城県笠間市は栗産業が盛んな地域である。一方、栗加工で出る鬼殻廃棄コストが問題となっている。私達は栗産業廃棄物を豚の餌として再利用することで豚の肉中のアミノ酸濃度、脂肪酸変化そして肉の独特な癖への影響を検討し、サーキュラーエコノミーを達成すべくオリジナル栗豚を開発したい。

ビトリゲル
【発表者】竹澤 俊明 / 農業・食品産業技術総合研究機構 (農研機構)
世界をリードする「ビトリゲル入っている」製品とビトリゲル関連技術開発による新産業創出

世界に先駆けて開発した高密度コラーゲン線維網の新素材「コラーゲンビトリゲル」を基盤とする技術を高度化するとともに拡大することで、再生医療、創薬および動物実験代替法などの分野に有用な培養器材、創薬支援ツールおよび医療機器などを製品化する。

  • Real Tech Fund 賞
株式会社マテリアルイノベーションつくば
【発表者】唐 捷
微小電力を扱う環境発電に適した蓄電デバイスの開発

IoTの普及には電源の制約を克服できる環境発電(エナジーハーベスティング)が注目されている。しかし環境発電における課題の1つは、発電した微小電力を蓄えるデバイスとして既存品では適した性能のものが無いことである。当チームでは環境発電を取り入れたIoT端末の組込み用に最適な蓄電デバイスの開発を行っている。

Qception
【発表者】今村 岳 / 物質・材料研究機構
ニオイを測るセンサ

「膜型表面応力センサ(MSS)」を使ったニオイを測るセンサの開発を行う。ニオイは様々な成分からなる複雑なガスであることから、機器分析によりそのニオイの正体(組成・濃度)を把握するところから始め、その結果に基づいて、そのニオイを検知するセンサデバイス・解析ソフトウェアを開発する。

  • フォーカスシステムズ賞

ライトニングトーク(当日はポスターも設置)

チーム名 テーマ名 発表者所属 発表者氏名
画像判断フットケア推進事業チーム 画像判断フットケア推進事業 筑波大学 宇佐美 希未佳
VR Industrial Robot Teacher VR技術を利用した産業用ロボットの遠隔精密教示システム 筑波大学 相山 康道
ミュオン加速 ミュオンビームを用いた革新的な透過イメージング 高エネルギー加速器研究機構 大谷 将士
ハイブリッドスラスタ セラミックス/金属異材接合 宇宙航空研究開発機構 佐藤 英一
OK-pro 掻破行動を検知するデバイス及び、皮膚状態管理アプリケーション 筑波大学 岡村 柾紀
SAMURAI AGRI 水田稲作における節水型間断灌漑管理による温室効果ガス排出削減および増収技術の適応 国際農林水産業研究センター 小川 諭志