大分県先端技術挑戦フォーラム2022

大分県先端技術挑戦フォーラム2022

先端技術で世界はどう変わるのか 〜産業界の最新事例〜

日 時
2022年9月12日(月)13:00-16:50
場 所
レンブラントホテル大分 2階 二豊の間(オンライン配信あり)アクセス
主 催
主催:大分県 先端技術挑戦課 先端技術挑戦班
企画運営:株式会社リバネス

大分県では2017年度からIoTやAI、遠隔操作ロボット等の先端技術を活用した地域課題の解決や県内産業の振興に取り組んでいます。
本フォーラムでは、先端技術が活用されている各業界の取組みと、新たな技術実証や事業化を通じて社会課題の解決が進んでいる実例をお伝えします。
業種や分野・立場の垣根を超えて、企業関係者や研究者、スタートアップ、県民の皆様にお集まりいただき、お互いの知識を混ぜ合わせながら先端技術の活用について議論しましょう。

  • 9月12日

9月12日(月)13:00-16:50

時間 内容
13:00 開会挨拶 大分県知事
13:15 県内企業によるIoTプロジェクトの事例発表
13:45 基調講演(質疑含む)
14:25 休憩
14:35 パネルディスカッション
15:25 パネルディスカッション
16:15  閉会(※オンライン配信はここで終了)
16:20 体験ブース/ポスター・ブース発表
16:50 終了

 

13:00-13:15
  • メインホール・オンライン配信
開会挨拶
本フォーラムでは、先端技術の活用について議論し、理解を促進するとともに、異分野連携による新しいプロジェクトを生み出すきっかけとなることを目指します。

“詳細情報”

大分県知事 広瀬 勝貞

昭和30年(1955)   日田市立月隈小学校卒業
昭和41年(1966)   東京大学法学部卒業
昭和41年(1966)   通商産業省入省(現・経済産業省)
昭和51年(1976)   在スペイン日本大使館一等書記官
平成 3年(1991)   中小企業庁計画部長
平成 3年(1991)   内閣総理大臣秘書官
平成 6年(1994)   通商産業省貿易局長
平成 9年(1997)   通商産業省機械情報産業局長
平成11年(1999)   通商産業省事務次官
平成13年(2001)   経済産業省事務次官
平成14年(2002)   経済産業省退官
平成15年(2003) 4月 大分県知事当選就任
平成22年(2010) 3月 九州地方知事会会長就任

13:15-13:45
  • メインホール・オンライン配信
IoTプロジェクトの事例発表
令和3年度先端技術挑戦プロジェクト推進事業採択者による事例発表を行います。
大分県では、IoTやAIといった先端技術を用いた県内企業の新ビジネス創出と大分県の産業活力創造を目的に、地域課題解決型プロジェクトの実施に必要な経費の一部を補助する「先端技術挑戦プロジェクト推進事業」を推進しています。本事例紹介では、同事業の4件の採択プロジェクトをご紹介します。

“詳細情報”

株式会社ザイナス イノベーション事業部 グループリーダー 佐藤大樹 氏
「衛星データ分析基盤プラットフォームの構築」

農林水産・インフラ事業での巡回、激甚化する災害対応に対し、衛星データを活用し広範囲にわたる土地の変化を分析し可視化するプラットフォームを構築します。人不足への対応や、数値化・AIによる経験の補完を行い、変化の明示化、予兆の検出を実現します。なお、分析結果を提供することで個々の事業ごとにデータの購入や個別の分析を行わず、必要な情報の取得ができるサービスを目指します。

株式会社アーネット 企画開発室 都留栄一 氏
「林業従事者向け、作業現場内における危険回避および緊急通報ソリューションの構築」

全国の林業現場で続く意図せぬ労働事故。大分県西部地域(日田・玖珠)林業関係者および県西部振興局と共に、令和3年度には、痛ましい事故を未然に防止するIoT機器開発および緊急通報ソリューション構築に取り組みました。令和3年度に開発を進めたプロトタイプ機器の開発過程の紹介および、令和4年度下期目標の製品化に向けた現在の取り組み状況と、将来のオープンイノベーション化についてお話しします。

古手川産業株式会社 生産本部 加茂龍之介 氏
株式会社アイ・ピー・エス 事業開発室 室長 足利国洋 氏

「石灰石のAIによる画像識別(粒度分布・サイズ)管理システム」

津久見の基幹産業である石灰石鉱業において、石灰石のサイズは生産量や品質を左右する極めて重要な因子であるが、従来の管理方法は貯石場や搬送工程での定時的な目視確認に留まり、時折発生する粒度分布の変動を捉えきれずにいました。そのため、本件ではベルトコンベヤにおける石灰石の落下状態をカメラで撮影し、AIを用いて画像識別処理することで粒度分布を把握できるシステムを構築し、生産安定性の向上を試みています。

柳井電機工業株式会社 Co-Creation Design事業部 CXグループ 吉村美保 氏
「酒造りにおける杜氏の匠の技「限定吸水」のAI活用型伝承プロジェクト」

清酒製造には、熟練の杜氏のみができる「限定吸水」という工程があります。限定吸水は、さまざまな事前情報を踏まえ、視覚で酒米の吸水率を誤差1%未満でコント ロールする極めて難易度の高い「匠の技」です。習得には経験を要するため、匠の高齢化などにより技術継承が困難になっています。そこで匠の技として感覚で判断していた吸水率をAI技術の活用で指標を示すことにより 「経験の浅い杜氏の手助けができる」システムの完成を目指します。

13:45-14:25(14:15-14:25質疑)
  • メインホール・オンライン配信
基調講演「自律分散型水循環システムで実現する、水のインフラ革命」
デジタルトランスフォーメーション(DX)という言葉が当たり前になり、企業は既存ビジネスの変革と先端技術(AI,IoT,ロボティクス等)を活用した新たな価値創造が求められるようになりました。しかし、先端技術はあくまで手段であり、まず個人や組織で達成したい目的を設計し、そのために先端技術を効果的に活用することが重要となります。
本講演では、「水問題を構造からとらえ、解決に挑む」をパーパスに掲げ、水道が使えない災害時や大自然の中でも水の利用が実現可能なプロダクトを開発するWOTA株式会社の創業者 前田瑶介氏をお招きし、本取り組みを始めた動機や、いかに技術開発を進めてきたのか、そして今後の狙いについてお話しいただきます。

“詳細情報”

前田 瑶介 氏
WOTA株式会社 代表取締役CEO
https://wota.co.jp/

徳島県出身。東京大学工学部建築学科卒業、同大学院工学系研究科建築学専攻(修士課程)修了。中学校では生物由来素材の強度を、高校では食品由来凝集剤の取得方法を、大学では都市インフラや途上国スラムの生活環境を、大学院では住宅設備(給排水衛生設備)を研究。ほか、デジタルアート制作会社にてセンサー開発・制御開発に従事。

14:35-15:25
  • メインホール・オンライン配信
パネルディスカッション「異分野連携がもたらす価値」
先端技術との融合により研究・技術開発の加速や新たな事業モデルを推進する各業界のスタートアップの方々にご登壇いただきます。福祉、水産、建設、養豚業界において、どのように社会課題を捉え、先端技術と結びつけてビジネスを加速させてきたのかなど、広い視点でディスカッションを行います。

“詳細情報”

<福祉×IoT>
千野 歩 氏
株式会社Ashirase 代表取締役CEO
https://www.ashirase.com/#company

2008年より、本田技術研究所にて電気自動車や自動運転の研究開発に従事。一方、2018年よりSensinGood Labという任意団体を設立し、「あしらせ」の開発を開始。2021年4月にAshiraseを創業。経産省始動プログラム2018シリコンバレー派遣選抜、内閣府S-Booster2019 最優秀賞受賞、Asics accelerator program 優秀賞受賞、ひろしまサンドボックスD-EGGS サンドボックス賞獲得。

<水産×ロボティクス>
野城 菜帆 氏
株式会社MizLinx 代表取締役CEO
https://mizlinx.com/

慶應義塾大学大学院理工学研究科修了。大学院ではシミュレーションによる月面探査車の運動解析の研究に従事。大学在学中は長期インターンにてIoT製品のプロトタイプ開発を行っていた。2020年度Fukushima Tech Create採択者。(独)情報処理推進機構 2021 年度未踏アドバンスト事業採択者。2021年8月、大学院在学中に株式会社MizLinxを設立、代表取締役に就任。

<建設×ロボティクス>
眞部 達也 氏
建ロボテック株式会社 代表取締役CEO
https://kenrobo-tech.com/

1976年生まれ。香川県生まれでうどんを離乳食に育った生粋のさぬき人。高校を卒業し、自分を表現できる仕事だと考えて調理師専門学校へ。卒業後に、いくつかのレストランで修行を積んでいたが、シェフとの軋轢により一旦退職し次の修行先を探す中で、父親が経営する建設工事会社の都島興業を手伝う。
倒産の危機に経営者交代を銀行より課せられ、経営者として財務状況の改善と企業発展を行い、現在は優良企業として評価を受ける会社へと立て直した。現場での様々な問題を解決するためにEMO(株)を設立し、トモロボ開発を機に建ロボテック(株)へと名称変更。

<養豚×IoT>
荒深 慎介 氏

株式会社Eco-Pork 共同創業者 取締役 新事業創発責任者
https://eco-pork.com/

慶應義塾大学大学院基礎理工学専攻生物化学修士課程修了。大学院修了後、外資系コンサルティングファームに入社。大手製造機器メーカーに対し、統計・機械学習を活用したデータ分析による業務改善/経営戦略支援に従事。タンパク質危機問題により、「食」の豊かさが脅かされる状況下、Eco-Porkを共同創業。テーブルミートを支える豚肉が「食」の選択肢として在り続けるために、持続可能な養豚をテクノロジーで支援する「Porker」を考案。2021年4月にEco-Porkの取締役に就任。

〔モデレーター〕
長谷川 和宏
株式会社リバネス 執行役員CMO

東京都立大学大学院工学研究科修士課程修了、修士(工学)。修士1年よりリバネスに参加し、その後リバネス初の新入社員として入社。人材開発事業部を立ち上げ、2012年より執行役員に就任。TECHPLANTER事業やリアルテックファンドの立ち上げ、スタートアップと町工場の連携事例構築、インキュベーション施設「センターオブガレージ」の開設や中堅中小企業の新規事業創出支援などを主導。リアルテックホールディングス取締役副社長、株式会社グローカリンク取締役、株式会社NESTiPLAB取締役を兼務。

15:25-16:15
  • メインホール・オンライン配信
パネルディスカッション「地域から世界に羽ばたくアントレプレナーを生み出す」
この10年間、日本はアントレプレナーシップを醸成するための環境や機会の充実度が先進国中で最下位となっています。これまで人類が経験したことのない課題を数多く抱える地域にこそ、アントレプレナーシップが求められるものの、教育の機会が不足しているという現状もあります。今後、大分県から新しい事業を仕掛け、世界に羽ばたくアントレプレナーを生み出すためには、行政、金融機関、民間企業はどう行動していくべきなのか、各界からお招きする登壇者とディスカッションします。

“詳細情報”

川越 文悟 氏
株式会社大分銀行 法人営業支援部副部長

1994年に第一勧業銀行(現みずほ銀行)に入行し、池袋、神戸、銀座、大阪にて主に大企業新規開拓・債権回収・海外進出支援等を手がける。2007年にUターンで地元大分へ戻り、大分銀行に入行。同年に営業統括部(現法人営業支援部)として、シップファイナンス、自動車関連業種支援、デリバティブ・貿易・海外進出、再生可能エネルギー等を手がける。2014年中津支店副支店長、2015年グラミン銀行(バングラディシュ)短期インターンシップ、2016年人財開発部人事役を経て、2020年に法人営業支援部副部長(現職)。国家資格キャリアコンサルタント・JCDA認定CDA取得。主に地方創生・難民支援・企業経営の関連分野を専門的に学び、大分県をシンガポールのような活力ある地域へと発展させることを目指す。

松岡 亮介 
BIPROGY株式会社 グループマーケティング部 オープンイノベーション推進室 室長 兼 キャナルベンチャーズ株式会社 取締役

2001年入社後、金融機関様向けシステムのエンジニアとして、大規模ミッションクリティカルシステムの開発に従事。専門領域はデータベース、ミドルウェア。並行して新規事業開発への取組みを進め、2018年より現職。スタートアップやVCとの事業連携を担当し、オープンイノベーション推進の責任者として、社会課題解決を目指す新規事業開発に取り組む。

山家 創 氏
リアルテックホールディングス株式会社 グロース・マネージャー

東北大学を卒業後、研究開発型半導体ベンチャーで経営企画などを経て、2015年にリアルテックホールディングスに参画。2020年に地域発のベンチャーへ積極的な投資を行う「グローカルディープテックファンド」の組成をリード。参画企業である地域金融機関や事業会社と連携して、優れた技術を持つベンチャーを支援・育成することで、世界の課題解決と地域経済の活性化を目指す。

西脇 毅 氏
株式会社おおいたCELEENA 代表取締役

岡山大学大学院経済学研究科にて統計学を専攻。システムエンジニア会社、リサーチ会社を経て通信系シンクタンク入社。入社後は京都大学と共同で衛星ビッグデータと世界位置情報を統合した解析手法の開発のほか、林業の生産性向上及び作業効率性改善に向けた研究に従事。その後、2019年3月より大分大学産学官連携推進機構で竹からセルロースナノファイバー製造する研究の事業化担当として所属後、2021年9月28日より同研究をベースにした大分大学発ベンチャー「株式会社おおいたCELEENA」の代表取締役CEOに就任。

〔モデレーター〕
丸 幸弘
株式会社リバネス 代表取締役 グループCEO

2002年大学院在学中に理工系大学生・大学院生のみでリバネスを設立。日本初「最先端科学の出前実験教室」をビジネス化。大学・地域に眠る経営資源や技術を組み合わせて新たな知識を生み出す「知識製造業」を営み、「知識プラットフォーム」を通じて200以上のプロジェクトを進行させる。町工場や大手企業等と連携したアジア最大級のベンチャーエコシステムの仕掛け人として、世界各地のディープテックを発掘し、地球規模の社会課題の解決に取り組む。株式会社ユーグレナをはじめとする多数のベンチャー企業の立ち上げにも携わる。2020年2月より、地球や人類の課題解決に資する研究開発型の革新的テクノロジーに投資活動を行うリアルテックホールディングス株式会社代表取締役、2022年1月より、株式会社ユーグレナ専門役員CROを兼務。

16:20-16:50
  • メインホール
体験ブース
体験ブースを通じて、先端技術がどのように社会に活用されているのかを実際に体験いただきます。

“詳細情報”

衛星データ分析基盤プラットフォーム
(株式会社ザイナス)

http://www.zynas.co.jp/

IoTを活用した林業従事者向け安心安全ソリューション
(株式会社アーネット)

https://www.art-net.jp/

石灰石のAIによる画像識別管理システム
(古手川産業株式会社)

古手川産業株式会社 https://www.k-lime.co.jp/
株式会社アイ・ピー・エス https://ipsism.co.jp/

杜氏の匠の技「限定吸水」のAI伝承システム
(柳井電機工業株式会社)

https://www.yanaidenki.co.jp/

ポータブル水再生プラント「WOTA BOX 」
(WOTA株式会社)

https://wota.co.jp/

視覚障がい者向け歩行ナビゲーションシステム「あしらせ」
(株式会社Ashirase)

https://www.ashirase.com/

養殖業の生産性向上を実現する海洋観測システム「MizLinx」
(株式会社MizLinx)

https://mizlinx.com/

養豚経営管理システム「Porker」
(株式会社Eco-Pork)

https://eco-pork.com/

ボールSAWセンサを応用した微量水分計と超小型ガスクロマトグラフ
(ボールウェーブ株式会社)

https://www.ballwave.jp/

製造プロセス内の温度やガス濃度分布・元素組成のリアルタイム可視化
(株式会社Smart Laser & Plasma Systems)

https://slps.co.jp/

竹由来素材による脱炭素社会と地域振興の実現
(株式会社おおいたCELEENA)

https://www.oitaceleena.co.jp/

お問合せ先
株式会社リバネス(担当:福田・松原)
TEL
03-5227-4198
MAIL
[email protected]