2022/12/06

石川テックプラングランプリ開催、最優秀賞は「ゼニコケット」に

「石川テックプラングランプリ」は、情熱をもって石川県から科学技術で世界を変えようとするチームを発掘・育成することを目的としたプログラムです。高等教育機関の全国トップクラスの集積を誇り、ものづくり産業においてニッチトップ企業が集積する石川県において、研究成果や技術を基に、石川県内から新産業を創出するために、各支援機関が連携することにより、それぞれの強みを活かした支援を実施します。

本プログラムは、公益財団法人石川県産業創出支援機構（ISICO）により公募された「令和4年度大学発スタートアップ支援事業」の採択を受け実施しております。

12/3（土）に開催された、石川テックプラングランプリでは、ファイナリストに選出された9チームによる熱いプレゼンテーションが展開されました。
審査員による審査の結果、10の企業賞および最優秀賞が決定しましたのでお知らせします。

最優秀賞には、ゼニコケット（発表テーマ：ゼニゴケ食品の開発　代表者：石川県立大学准教授竹村美保氏）が選ばれました。同チームは、これまで雑草としてしか見られていなかったゼニゴケの新たな価値を提案しました。食べられることを広く知ってもらい、食品としてあるいはサプリメントなどとして、広く利用してもらいたい。将来的には宇宙での事業展開まで、幅広いゼニゴケ可能性をプレゼンしました。今後の事業化に向けて、さらなる覚悟を決めて、進んでもらいたいという期待を込めた、最優秀賞の選出となりました。

また、特別講演として、 石川県立大学生物資源工学研究所講師馬場保徳氏をお招きしました。いつでもどこにでも存在する雑草から都市ガスであるメタンガスや電気をつくり、停ガス停電を伴う災害時にも、飲食や電気の使用を可能とするべく研究を進めているチームです。2022年8月、環境微生物研究所株式会社を設立。2022年10月に開催されたエコテックグランプリ2022では、フォーカスシステムズ賞を受賞しました。テックプランターに参加したことをきっかけに様々なチャンスが広がり、新しいプロジェクトが始まった実例をお話しいただきました。