2022年度のファイナリスト「ダイコン」と、パートナー企業「ダイセイ」が試作機を共同開発し、展示会にて発表します
ダイセイ株式会社(本社:大阪府池田市、代表取締役:川口 健二)と大阪大学 基礎工学研究科 機能創成専攻 流体力学グループの渡邊 大記(博士過程 3年)、後藤 晋教授らは、ダイセイの持つ精密工作機械製造の技術を活かし、渡邊氏が発表した「かき混ぜ棒なしに混ぜる粉体混合機」の社会実装へ向けた試作機を開発し、3月8〜10日の展示会にて発表します。
ダイセイ株式会社は、新技術と連携した課題解決型ビジネスの創出を目的に2022年度の大阪テックプランターへ地域開発パートナーとして参加しました。2022年11月12日(土)に開催された第4回大阪テックプラングランプリ(主催:株式会社リバネス、後援:大阪府)にて、大阪大学の学生である渡邊 大記氏を中心としたチーム「ダイコン」と出会いました。
チーム「ダイコン」の紹介
「ダイコン」は、モノづくりには必要不可欠である混合操作のうち撹拌翼をなくすことで、細胞など、撹拌の刺激を極力減らした混合を可能にしたり、かき混ぜに使っているコストを極限まで減らしたりすることなどを目指しています。また、撹拌のシミュレーションを活用して従来以上に均一に攪拌することも可能にしています。
このチームは大阪大学 流体力学グループのメンバーで構成されており、空気や水といった流れる物質(流体)の複雑な現象の原理を研究しています。その中でも、渡邊氏は、粉体および液体を混ぜるための撹拌翼を使わない混合機の研究開発に取り組んできました。これまでは、研究室内で混合機の試作開発を行ってきましたが、研究室だけでは解決できない技術的ハードルがありました。そんな中、2022年11月12日に開催した大阪テックプラングランプリで出会い、「ダイコン」は、企業賞として「ダイセイ賞」と「ロート賞」をダブル受賞し、試作機製作をする議論をスタート。2023年2月に「かき混ぜ棒なしに混ぜる粉体混合機」の試作が完成しました。撹拌機の振動を調節することができるようになり、従来よりも混合の制御機能が大幅にアップしました。さらに、大阪大学として、その試作機を3月8〜10日にインテックス大阪で開催される「ファーマラボ EXPO 大阪」に出展することが決定しました。
写真:企業賞受賞の様子
写真:開発した試作品
本連携と創出した新技術について、試作機の実機をご覧になりたい場合は、ぜひ展示会にお越しください。また、今回の連携や大阪テックプラングランプリに関する詳細は弊社より電話またはオンラインにてご説明いたしますので、直接お問い合わせください。
なお、取材をご希望の場合には 以下へメールをお送りください。
【問い合わせ】
担当 リバネス大阪本社 濱口・仲栄真