【実施報告】第5回静岡テックプラングランプリ 最優秀賞はOptical stiffness sensing labに決定!
株式会社リバネスは、2018年より静岡県にてシードアクセラレーションプログラム「静岡テックプランター」を開催しています。「静岡テックプランター」は、静岡から世界を変えようとする大学の研究者やベンチャー企業を発掘・育成する創業応援プログラムです。このエコシステムに多様なパートナーの参画を促すことで、静岡県から新産業の種を生み出すことを目指しています。
5年目となる本年は、2022年11月26日(土)に浜松市にて最終選考会「静岡テックプラングランプリ」を開催いたしました。19チームのエントリーから書類選考を経て選ばれた9チームが口頭発表を行い、会場投票および審査員による審査の結果、6つの企業賞と最優秀賞が授与されました。
(ファイナリスト・審査員の一覧はこちらをご参照ください)
最優秀賞には、Optical stiffness sensing lab(発表テーマ:光を使って硬さを測る新次元イメージング法開発 代表者:浜松医科大学 助教 田村 和輝 氏)が選ばれました。同チームは、細胞や生体組織の硬さを、染色や標識なしに光学系で測る技術を開発しています。目に見えない柔らかいものの硬さを測る技術はまだ確立されておらず、今後医療やバイオ分野だけでなく、工業や食品分野への応用も見込めます。社会実装までやり切ってほしいという強い期待を込めて、最優秀賞の選出となりました。
当日、会の冒頭には基調講演として、株式会社NEXTAGE 代表取締役 中村 拓也氏をお招きしました。同社は、わさびの自動栽培ソリューションの開発に取り組むアグリテックベンチャーです。「アグリテックグランプリ2021」で「ヤマハ発動機賞」を受賞され、現在は焼津市内の企業と資本業務提携を結び、静岡支社で研究開発を進められています。テックプランターに参加したことをきっかけに様々なチャンスが広がっていった経緯をお話しいただくと共に、発表者へエールを送っていただきました。
また、会の後半では、ライトニングトークチームによるショートピッチに加え、各発表チームによるポスター発表も行い、議論が盛り上がりました。
テックプラングランプリ以降は、各パートナー企業との事業連携の創出や、資金調達支援、研究者の異分野交流会など、各チームの創業フェーズに合わせた支援を継続いたします。今後も、リバネスはパートナー企業、大学研究機関、自治体の皆様とともに、静岡県の新産業の創出に貢献して参ります。
最優秀賞
◯チーム名:Optical stiffness sensing lab
◯発表者:浜松医科大学 助教 田村 和輝
◯テーマ:光を使って硬さを測る新次元イメージング法開発
浜松いわた信用金庫賞
◯チーム名:一般社団法人 食とコミュニケーション研究所
◯発表者:聖隷クリストファー大学 教授 柴本 勇
◯テーマ:誤嚥性肺炎・窒息を防ぐ嚥下能力計とリハビリ手法の開発
F.C.C賞
◯チーム名:株式会社ジャパンモスファクトリー
◯発表者:取締役 北條 雅康
◯テーマ:未来の新バイオマス素材「苔」の大量培養技術
静岡県内大学発ベンチャー支援協議会賞/リアルテックファンド賞
◯チーム名:TSUNAMI
◯発表者:静岡県立大学 准教授 鴨川 仁
◯テーマ:超小型衛星群で行う全球対応型早期津波予測システム手法の開発
JR東海賞/ヤマハ発動機賞
◯チーム名:Applied Cognitive Modeling Lab (ACML)
◯発表者:静岡大学 准教授 森田 純哉
◯テーマ:学術知に立脚した解釈を可能とする人工知能技術の開発
<本件に関するお問合せ>
株式会社リバネス 地域開発事業部 (担当:秋永)
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